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泡坂妻夫さん、創元推理文庫
泡坂さんの作品を読むのは初めて。
ミステリ作品を読んでいると、あとがきや解説などでお名前を見かけることがあって、人柄が愛されている方だなあと印象を受けていました。
一昨年に訃報と追悼文を新聞で見ましたが、そのときも同じ印象を持ちました。
ご自身マジシャンとしてもご活躍されていたようで、この作品も、マジックショーの合間に殺人事件が起こり、マジックがいくつも登場するんですが、視覚で楽しむマジックを、文章で魅力的に表現されていて楽しめました。
『11枚のとらんぷ』は作中作の題名で、マジックとして実用には向かないけれど、捨てられないトリックたちを小説にしてみたとあるんですが、種を明かされると、な~んだ、って笑ってしまうけれど、それがユーモアとなっていて面白いんですよね。
この小説が現場の見立てにされていただけじゃなくて、解決する鍵が隠されているんだから、やられたなぁって感じでした。
『狩人は都を駆ける』
我孫子武丸さん、文春文庫。
探偵事務所を営んでいる主人公の元に舞い込んで来る事件はどれもペット絡みのものばかりで……、ってなったらほのぼのしてるんですが、一応ハードボイルド?
真顔で冗談を書くような我孫子さんならではの面白さがありました。
あとがきを読んで知ったんですけど、『ディプロトドンティア・マクロプス』の前日譚になるんですね。
この作品はトンデモなありえない展開が私は大好きなんですが、怒って来る人も多かったそうで。
まあ、あるだろうなあと思いますが。
読み返してみようと思ったんですけど、どこかに仕舞い込んだらしくて、本棚に見当たりませんでした。
残念。
読書感想……なんて、ちゃんとしたものじゃなくて、ほぼ読んだ本メモ、みたいなのを別のところで書いてたんだけど、そこがなんか怪しくなってきたので(サービスの存続が)、こっちに書くことにしようかな~と。
ここのところ、北森鴻さんにはまってます。
ジャンルとしてはミステリですが、民俗学とか骨董が絡んでくるので、好み。
『狐闇』
講談社文庫。
松本清張さんの『火の路』をなんか思い出しましたが、旗師(店舗を持たない骨董業者のことだそう)の主人公が、競り市で鏡を手に入れたことから、歴史の闇に絡む事件に巻き込まれていくというもの。
他のシリーズの登場人物がちょろっと出てきたり、活躍したりするところが、ずっとファンだった読者にはきっとニヤリな作品だと思う。
裏京都ミステリー
『支那そば館の謎』
『ぶぶ漬け伝説の謎』
光文社文庫。
タイトルだけでくすりと笑ってしまいそうなんですが、嵐山にある大悲閣千光寺の寺男を主人公に、何かとトラブルを持ち込んで来る新聞記者、途中からはさらに新たなトラブルメイカーも加わって、ドタバタと繰り広げられる連作短編集。
住職がいい味を出していて、ちょこっとした一言が事件の謎を解く切っ掛けになったりするのがなんか好き。
このお寺、行ったことないんだけど、機会があれば訪れてみたいな。
『凶笑面』蓮丈那智フィールドファイル1
新潮文庫
私が北森さんに興味をもつきっかけとなったのが、この本に収録されていた一編なんだけど、民俗学の助教授がフィールドワークの先で起こった事件の謎を解く、というもの。
私は先に『狐闇』を読んでしまったけど、その予告編というべき話も収録されています。
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